Was I Dreaming?

A reverie is going to be told by me.

論語

鬼神敬遠について

雍也22に「敬鬼神而遠之」とあるのをもって儒教の反非合理性を謂うもの*1を見かけるが、どうだろうか。 泰伯21には「禹吾無間然矣、菲飮食、而致孝乎鬼神」とあって、自らを薄くして鬼神を厚くする禹が絶賛され、為政24では「非其鬼而祭之、諂也」と自分の親…

論語中の三代

論語に夏・殷・周をいうものは10条ある*1*2。 章番は金谷本、加地本ともに同じ。 商は八佾08、先進16、顔淵05にあるがいずれも卜商子夏の事であり、語は大邑商を殷としか呼ばない。為政14と雍也04の周は「周而不比」「周急不繼富」であって周王朝を云うもの…

論語中の書

論語中に書と云うものは5条ある。 ・霊公06 「子張書諸紳」 ・憲問42 「書云、高宗諒陰三年不言」(服喪三年の条) ・先進25 「何必讀書然後爲學」(孔丘が書に拠らない者を嫌った条) ・述而17 「所雅言詩書執禮皆雅言也」 ・為政21 「書云孝乎惟孝友于兄弟…

論語中の詩

論語に詩を云うものは9条ある。 1. 陽貨09「曰、小子、何莫學夫詩、詩可以興、可以觀、可以羣、可以怨、邇之事父、遠之事君、多識於鳥獣草木之名、」(詩を学ぼうか) 2. 季子13「曰、學詩乎、對曰、未也、曰、不學詩無以言也、」(詩を知らずにあれこれ言…

論語における天と性

論語における天の扱いは、 公冶長13に「子貢曰、夫子之文章、可得而聞也、夫子之言性與天道、不可得而聞也已矣」とあり、陽貨19に「曰、予欲無言。子貢曰、子如不言、則小子何述焉、子曰、天何言哉、四時行焉、百物生焉、天何言哉」とあって*1、 端木賜は聞…

論語中の古聖王

所謂、古の聖王と呼ばれる堯舜禹などの説話は孟軻以降のもの*1とする記述を見たので気になって調べてみた。 論語中に引かれる古の聖王の条は全部で10件ある*2。 堯に言及するもの5件、舜に言及するもの7件、禹に言及するもの4件と、舜に関するものが多い。ま…